真逆のカリスマ

しかし同じ78歳といっても随分違うもんだ。
最近世間を騒がしている日本ボクシング連盟の山根元会長。

「カリスマ山根」「世界の山根」「歴史を作った山根」などと自己賛辞が凄い人物だ。
『奈良判定』なんて新語も生み出すし、影響力そのものは非常にあるのだろう。

最初は「過剰なおもてなし」程度の事件だったけど、さまざま自己中な事実が飛び出し、ワイドショーの主役であった。
会長は辞めさせられたものの、いまだ影響力は残りそうで、東京五輪でボクシングは出場できるのか心配することにまでなっている。
こんな爺さんが近くにいるとうんざりだろうな。

一方同じ78歳でつい最近話題になったのがスーパーボランティアの尾畠春夫さん。
65歳でスパッと魚屋を辞めて、残りの人生をボランティとして人のために尽くしている。
有言実行でさまざま被災地での活動を行い、現地には一切迷惑をかけないことをポリシーに食事、宿泊などすべて自己完結させている。
本当にボランティアの鏡とでもいうべき人だ。
自己中山根元会長とは真逆の人。

尾畠さんは今まででもボランティアの鏡として知る人ぞ知る存在だったみたいだけど、今回の周防大島での発見によって一躍時の人になった。
今度は連日ワイドショーは尾畠春夫さん情報だらけ。
これこそ真のカリスマボランティアなんだろう。

警察が連日で延べ350人体制で捜索をしていたにも関わらず、全く発見できず、多くの人が亡くなっているのではと半分諦めかけていた理稀ちゃんを、捜索に参加してたった20分で見つけ出すという奇跡！
なんという人なんでしょうか。
お母さんの喜ぶ顔を見て嬉しかったという尾畠さん。
本当にボランティアの人だ。

でもヘリやドローンを活用して行った捜査って何だったの？
警察の失態ではないけど、何だか権威失墜って感じではあるね。

ちょうど今話題になっている富田林の警察から逃亡した全国指名手配中の樋田淳也容疑者。
こちらも威信をかけて大捜査しているけど、案外、尾畠春夫さんに見つけてもらったらいいんじゃないのかね。

ところで山根元会長と尾畠さんの誕生日が一緒だという噂が。

だとすると全く真逆の人生じゃないの。

話題になるというのは同じだけど。

生まれた時間が分からないけど、きっと時間に寅があり、三局で変化したんだろう。