人生は運!仁☆晴雲の開運雑記

元町中華街「華陽園」の仁☆晴雲のブログ

450年前の景色

マドリッドからカンポ・デ・クリプターナに向かい、次の目的地はセビリア

20年前のスペインでは主にビーゴやサンチャゴ・デ・コンポステーラなど北のエリア中心で、南スペインはグラナダ、ミハス、マラガなどだけ回った。

セルビアカディスは残念ながら行けなかった。

特にセビリアは『スターウォーズエピソード2』のロケ地でもあるということで、20年前にはなかった場所である。

 

長距離列車のRENFEでセビリアに到着後はタクシーで貴族の館を改装したホテルに向かい、一旦荷物を全部部屋においてから町に出る。

 

セルビアといえばまずはカルメンの生まれたフラメンコ発祥の場所で有名。

映画のロケで使われたカルメンが働いていたタバコ工場は今では大学になっている。

しかも通りを挟んではバルが立ち並ぶ飲食街だ。

こんな場所で大学生は勉強できるのだろうか?疑問でもある。

 

大学を抜けて5分ほど歩くとお目当てのスペイン広場。

広々とした広場の向こうは1929年の万国博覧会の時にパビリオンとして建てられたものらしい。

アンダルシア地方の典型的な建築様式であるムデハル様式ということで、両翼に伸びる回廊が見事だ。

 

映画では「アラビアのロレンス」で英国軍が逗留するカイロのホテルとして、さらに前述した『スターウォーズエピソード2』

ではアナキンが惑星ブーに到着した直後のシーンで使われている。

 

本当は90年前の建物だが、時間を超えた圧倒的な存在感を持つ建造物だ。

 

スペイン広場では至る所で大道芸が行われており、フラメンコなどを舞うグループもいた。

ずっといても楽しい場所だ。

 

少し疲れたので大学前のバルで一杯ひっかけた後にホテルに戻り、セビリア酒場放浪記に。

エルリンコンシージョというバルがホテル近くにあったので中に入ることにした。

到着するともはや人で一杯。

何だか山手線の満員電車の中にいるような状態。

 

所狭しと天井に届くまて並べられたワインボトル、いくつも吊り下げられているハモンセラーノの塊、

請求書はカウンターに白チョークで記載。

 

そのチョークの数字を見ながらお勘定は出際よく暗算でという独特のスタイル。

聞けば1670年から創業というセビリアで最も古いバルらしい。

 

次々と勢いよく開けられるワインの心地よい音を聞きながら人気のタパスをつまむ。

まさに17世紀にタイムスリップしたかのような気分に浸れる素晴らしいパブだった。

 

たった1泊でなく、もう1~2泊して、毎晩通いたかった名店だ。

 

スペイン、知れば知るほど奥が深い。

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セビリアのスペイン広場など