占的と専門者会議
バークシャー・ハザウェイ社を率いるウォーレン・バフェットの有名な言葉で「潮が引くまで、誰が裸で泳いでいるかわからない」というのがあるそうだ。
平和な時は海の中で何をしていても分からないけど、潮が引いて潮目が変わって大変な時こそ、裸という実力が見えて、その人間の本質が出てくるということらしい。
今や日本の経済はリーマンショックや東日本大震災よりも大変な時代で第二次世界大戦以来と言われている。
未曾有の危機と言えるのは確かでウォーレン・バフェットが株主総会で言ったように「世界は大きく変わる」のだろう。
今回のコロナ危機では、まずは北海道鈴木知事がいち早く緊急宣言を行い、学校を休みにし、リーダーシップを発揮したが、いま一番目立っているのは大阪の吉村知事だ。
バランス感覚に優れ、国が動かないならと独自の大阪モデルを発信して出口戦略を立てた。
その分、昭恵夫人に足を引っ張られている感がある安倍首相のイメージがダウンしている。
2人を見ていて感じる事だけど、よくタロットや易で占いをする場合、占的を明確にしないといけないと言われる。
例えば、「これからどうなりますか?」なんてあやふやか占い目的(占的)ではなく、5W1Hをはっきりさせ「来月何日にデートが渋谷であるんですが、そのデートの結果で彼氏は私のことをどう思ってくれますか。その後、彼と付き合うためにはどうしたらいいですか。」などできるだけ具体的に知りたい内容を明確にしないといけない。
漠然と聞くと漠然とした占いしかできないとされる。
安倍首相の場合は、専門者会議に丸投げで「コロナどうしたらいいのか」と聞いているだけに見える。
それに対して吉村知事は「できるだけ早く大阪で経済活動も推進したいが、どう言った条件でどうすれば進めてもいいのか」と自分の要望を細かくキチンと述べて回答を求めたような気がする。
世の中にない新しい斬新なアイディアを求める時代では、フリーハンドで自由な意見を求めるのもいいだろうけど、今回のように目的が明確な場合には吉村知事スタイルがいいんだろうね。
それにしても欧米と比べてずいぶん日本の状況は違うのに、1ケ月延長って、なんだかなぁ。漠然ではなく釈然としないよ。