サウナのあるところ
武士道、書道、剣道など日本にはさまざまな分野にそれを極める道がある。
何事にも真剣に向き合うのが日本人だ。
フィンランド発祥のサウナに対して、7月クールのテレビ番組では『サ道』という名前でドラマがあった。
サウナまで日本では道になってしまうんだと驚いた。
地元フィンランドでもサウナを極めるのかと思っていると、ちょうどフィンランド映画で『サウナのあるところ』という映画があったので観てみた。
日本のサウナとは全く違うイメージだった。
まず日本ではサウナでは隣同士の客であまり喋らず寡黙になる。
なのにフィンランド映画では、サウナで見ず知らずの隣同士のひとに自分の過去を語っている。
しかも子供が亡くなったとか、離婚したとか、過去の自分の犯罪に今後悔をしているとか、暗い話ばかり。
ある意味、裸の自分をさらけ出す場がサウナとなっていた。
でも日本人は基本的に自分をさらけ出さない。むしろ隠す。
日本では自分を出さずに押し殺すことが「道」になっているような気がする。
サウナの後に水風呂に入って、外気浴で身体を乾かずのを1セットとして、何セットかを実施しながら、精神を整えることを目指す。
それに対して、フィンランドではサウナの後にシャワーを浴びて終わりと随分違う。
サウナは日本で本場フィンランドと違う独自な進歩を遂げたのだろうか。
日本って面白い!
かくいう僕も最近では全国のサウナに凝っており、全国旅行する旅に、その場所でのサウナと水風呂に入っている。
日本全国の有名サウナを制覇したいと考えている今日この頃である。
『サ道』では上野のサウナ北欧でロケをしていた。近くなので立ち寄ってみた。