人生は運!仁☆晴雲の開運雑記

元町中華街「華陽園」の仁☆晴雲のブログ

渋谷という仮装世界の炎上

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炎上といえばネット世界での話だけど、ハロウィーンでの渋谷はまさに炎上という言葉があっている気がした。
元々ケルトのお祭りがキリスト教と一緒になったハロウィーンだけど、そもそも子供向けのイメージが強い。
あの世とこの世が繋がる日という印象だ。
そして祖先を思い出す日である。
最近映画になった『リメンバーミー』はメキシコの死者の日の物語であり、10月31日が前夜祭で11月1日が本番だ。

欧米でのハロウィーンは子供達が仮装して菓子をもらうイベントだけど、日本の場合は、祭りという無礼講の世界と渾然一体となって変化をしたような気がする。
祭りの日だけ無礼講ではじけてもいいという部分だけが残って・・

渋谷のスクランブル交差点は今や世界的に有名になってしまって、妙なブランド力を持ってしまったのも遠因だろう。
世界的に有名だからこそ、そこで騒げるのが目立って嬉しいという輩が多くなってしまった。

交差点とはさまざまな価値観が交差し、ぶつかる場所という意味も持つ。
それがスクランブルだからこそ、ますます複雑だ。

さらに渋谷という場所は、元々は「谷」であり、「谷」はいろんなものを飲み込む場所だった。
その意味では今やいろんな邪気を飲み込む場所になっているような気がする。

仮装するという行為そのものが本来の自分ではない非日常の世界を演出する道具にもなっている。
仮想空間といったネット世界と同じように、ハロウィーン当日は仮装空間になってしまったのだろう。

匿名性が高いネット世界では抑圧された日常を解放するかのように、いつもは優しいはずなのに、ヒドい中傷を浴びせる人もいる。
同じようにハロウィーンも仮装しているがゆえに、本来の自分ではない行為をしやすくなっているのかもしれない。

ネット社会ではたびたび炎上が起こるが、実際に渋谷でもハロウィーン当日に火災が起こったのが象徴的だ。

年々ヒドくなっている渋谷のハロウィーンだけど、その解決法としてはスクランブル交差点を一切なくして車しか行き来できないようにして、上に大きな歩道橋を作るといったことぐらいしかないのかもしれない。

後は渋谷区長が言うように代々木公園をハロウィーン会場にする。

このままでは渋谷のスクランブル交差点が世界一恥ずかしい場所の代表になってしまわないか心配だ。

横浜の元町中華街では子供達が仮装して菓子をもらうという可愛いイベントで、本来の姿だなと微笑ましく思った。