づぼらや閉店の衝撃
大阪の人間にとっては衝撃のニュースだ。
新世界といえば、通天閣と「づぼらや」のコンビで、難波では「かに道楽」と「づぼらや」と「グリコ」の三大看板が大阪らしさの象徴とも言える。
その「づぼらや」が閉店なんて涙ものだ。
まるで大阪がなくなったかのようである。
大阪人にとって、フグ鍋というのは昔から庶民のものだった。
東京に転勤になって東京の人と話していても、フグを食べたことがない人がいかに多かったことか。
それはまず値段が高かったからに他ならない。
大阪人にフグという料理を浸透させたのは、まさに「づぼらや」の功績だと思う。
閉店はコロナのせいで営業自粛になって、しかもてっちり鍋なんてみんなで囲んで頼むものだし、三密の料理そのものである。
さらに宴会需要がベースになるため書き入れ時の歓送迎会が全く営業できず、しかもコロナ後の新生活でも営業しても売上の見込みが立たないということで閉店を判断したのだろう。
創業1920年ということで今年で100年の老舗にもなる。
閉店するには、ちょうどいい区切りの年だと思ったのかもしれない。
しかし残念なニュースだ。
美々卯といううどんすきの店も、東京の店舗は全て閉店して関西に集中させるらしい。
かに道楽もカニ鍋なので、づぼらやと同じように宴会中心となるのでいつまで頑張れるか今後が心配だ。
個人的には大学4年の時に半年ほど道頓堀の「づぼらや」でホールスタッフとしてバイトをしていた。
そんな思い出のある場所がなくなるなんて切ない。
そのまま営業再開せずに閉店となるので、最後に行けないのが残念でもある。
来週は久しぶりにへ墓参りを兼ねて大阪に行くので、最後の勇姿を道頓堀で撮影でもしてみよう。