その人生に悔いなし

フィリピンでリタイアしていた元の会社の上司がハートアタックで亡くなられた。
僕の会社人生のほとんどの時間で上司だったのでとてもショックだ。
今でもあの独特の関西弁が頭から離れない。

訃報を知った夜、日常慣れている行動が間違ったり、寝れなかったと心がざわついている。
リタイアしたとはいえ、まだまだ若いはずで、せっかく人生の最後をフィリピンでボランティアしながら過ごしていたというのに残念だ。

現地の子供達に「渡邊先生」と呼ばれて慕われていた。
そして葬儀では多くの子供達の泣き声が聞こえ、心に深く刻まれたようだ。

フィリピンで住むということは、突然亡くなった場合、現地で火葬されることになるのだろう。
親族が訃報を知り、現地に向かった時がすでに遺灰になっていたらしい。
暑いフィリピンでは仕方ないことなのかもしれないが。

思い返せば、その上司のおかげで僕は一般の広告会社では通常できないような、さまざまな楽しい仕事を体験することができた。
良いも悪いも僕の人生の中で一番大きな影響を与えられた人物だった。

僕が会社を辞めてフリーランスになっても一緒に遊んでもらったし、いつまでもいい関係だったのに残念だ。
そのうちマニラに遊びに行きます！といいながら2018年の今年こそと思っていたのに・・・

やることはやれる時にやらないと後悔する。
また一つ教えられた。

ナベさんがカラオケでいつも歌っていたのが石原裕次郎の『わが人生に悔いなし』だった。
きっとそんな気持ちで旅立たれたのでしょう。

渡邊さん、ご冥福を深くお祈りします。