台風の目
台風19号が過去最大級の勢力で日本列島を横断した。
その大きさも最大風速60メートルと言われ、威力も脅威だった。
台風15号の記憶も新しい中、さらに甚大な被害を及ぼすと言われた台風19号。
12日は朝からテレビでは台風情報ばかりで、相当大変だと思っていた。
15号の時は、朝起きると中杉通りのケヤキの枝が折れて、駅周辺もひどい状況だったのがわかった。
今回の台風も相当な覚悟を持って自宅待機していたのだが、午後10時にもなるとピタッと止まった感じだった。
ネットで台風の進路を見ると、どうやら台風の中心部が自宅周辺だった。
いわゆる台風の目の中に入っていたのだろう。
次の日になると、風よりもむしろ雨の影響が強い台風の印象となった。
全国で21河川が氾濫したなんて信じられない数。
多摩川が氾濫してお洒落な二子玉川が浸水、武蔵小杉も浸水し、タワーマンションでは、トイレが使えなくなって、ウンコ禁止だったり、下の階の簡易トイレを使うように指示されたりと、住民のプライドズタズタだっただろうな。
田舎も台風が来ると大変だけど、都心は都心で停電するとタワーマンションのエレベーターやトイレが使えなくなったり、避難所の数が足らなかったり、そもそもどこが避難所だと理解していない人も多そうだ。
台風でこの状況なら、東京に震災が起こったら政府は対応できるのだろうか。
危機管理に関しては、大いに心配だ。
昭和33年の狩野川台風に匹敵する台風と喧伝されていたが、今の防災システムや治水整備などがあったからこそ、最小限の被害で済んだんだろう。
とはいうものの、亡くなられた方、被災された方も数多くいられる。
亡くなられた方のご冥福、そして被災地の迅速な復興を心からお祈り申し上げます。
現在は日本でラグビーW杯が開催中で、日本に来た海外のサポーターや選手は日本の台風をどう思っただろうか。
試合ができなかった釜石ではカナダの選手がボランティアで復興に協力してくれていた。
嬉しいことだ。
日本対スコットランドの試合でもまずは被災者への黙祷から始まった。
素晴らしいことだ。
試合結果は28対21で日本の勝利。
予選グループ4連勝で日本が首位通過となった。
アイルランドの時は相手が多少舐めていた部分もあったかも知れないけど、今回のスコットランドはかなりの本気モード。
そのスコットランドを破ってベスト8で決勝トーナメント進出なんてまさに日本のラグビーの歴史が変わった1日だった。
ティア1カテゴリーの2チームを破るなんて、この実力は本物だ。
日本チームはまさに2019年ラグビーW杯の台風の目になったと言えるだろうな。